植村信保のブログ

保険アナリスト植村信保のブログ

2014年02月25日

ア会の年次大会報告集

 

昨年11月のブログに、日本アクチュアリー会の年次大会で
2日続けてMCに挑戦したことを書きました。
「MCを務めました」へ

その報告集が先週ア会HPにアップされ、一般公開されています。
会員外への公表は従来にない取り組みです。
日本アクチュアリー会「年次大会報告集」HPへ

先述のとおり、私は「金融機関のガバナンス」(特別講演)と、
ERM委員会のパネルディスカッションで司会を務めました。

HPにアクセスしていただくと、当日のスライドだけではなく、
講演内容やパネリストどうしのやり取りを見ることができますし、
私が冷や汗をかきながら鼎談を進めているところもわかります^^
(やや大きめのPDFファイルなのでご注意下さい)。

もちろん、報告集には私がMCを務めたものだけではなく、
興味深いプレゼンテーションがいくつもありますのでご覧下さい。


※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

※写真は新潟の弥彦神社と弥彦駅です。
 駅のほうもなかなか立派な造りでした。



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2014年02月22日

酒蔵見学に行きました

 

新潟での保険合宿(!)の際、「久保田」で有名な
朝日酒造の酒蔵見学をする機会がありました。

1830年創業の老舗ながら、徹底した品質管理と、
「久保田方式」と言われる限定販売戦略で、
淡麗辛口ブームの立役者となった蔵元です。

現地に着いて、まずその外観にびっくり(写真左)。
これまで見学した酒蔵のなかで最も近代的でした。
酒蔵というよりは工場といった趣です。

白衣と帽子、マスクを着用し、いざ蔵のなかへ。
精米から麹造り、酒母、もろみ、発酵、しぼりと、
製造工程に沿ってご案内いただきました。

最初の精米のところでは、削ったコメを見せてもらいました。
朝日酒造では、「酒づくりはコメ作りから」という考えのもとで、
原料の米の多くを地元の契約栽培農家から「無理を言って」
確保しているとのこと。
先日の「千曲川ワイナリー」と通じるところがありますね。

仕込みに使うタンクも、昔ながらの木桶ではありません。
ただ、考えてみれば、昔のやり方が何でもいいわけではなく、
高い品質を求めた結果、今のやり方にたどりついたようです。
最新の設備であれば、正確な温度管理も可能です。

とはいえ、杜氏の経験や勘は完全にマニュアル化できる
ものではないそうで、最新の設備と伝統技術の融合が
高品質の日本酒を生み出すのでしょう。

品質重視の考えは、2004年の中越地震でも発揮されています。
震災により、求められる酒質を得られないというトップの判断から、
仕込中の酒をすべて捨てるという決断をしたそうです。

いろいろと勉強になる酒蔵見学でした。


※いつものように個人的なコメントということでお願いします。


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2014年02月16日

生保の第3四半期決算

 

主要生保の第3四半期決算(2013年4-12月期決算)が
出そろいました。

新聞は相変わらず「基礎利益が増えた」という分析です。
9月末と12月末を比べると、日経平均株価が1800円も上がり、
ドル円相場も97円から105円と円安が進んだのですが、
どちらも基礎利益にはほとんど反映されません。

ただ、上場保険グループはEVを公表しているので、
こちらを見ると、EVが9月に比べて12%も増えた第一生命、
2.4%の増加にとどまったソニー生命、というように、
各社の違いを知ることができます。

第一生命ではEVのうち修正純資産の増加が目立ち、
内外株価の上昇や円安進行の恩恵を受けた模様
(言い換えれば、株式や為替リスクがそこそこ大きい)です。

足元の資産構成はほとんど変わっていなかったので
(あえて言えば、公社債が微減、株式が微増)、
ポートフォリオ・リバランス効果というわけではなさそうです。

これに対し、ソニー生命は株式や為替リスクが小さいので、
新契約の獲得がEV増加の主な要因となっています。
ソニー生命はリスク量の内訳を公表しているので、
金利リスク以外の資産運用リスクが小さいと確認できます。

四半期ごととは言いませんが、全ての主要生保で
EVを開示してほしいのですね。


※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

※中2の娘が友チョコを大量に持ち帰ってきました。
 今はそういう時代なのですね。


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2014年02月09日

森本さんの近著

 

私の所属するキャピタスコンサルティング代表の森本祐司さんが
「ゼロからわかる金融リスク管理」を出しました(KINZAIバリュー叢書)。

本書は金融リスク管理の入門書ですが、ノウハウや計測手法を
教えてくれる親切で便利な本ではありません。

「リスクとは何か」というところから始まり、
 ・リスクを「管理」するとはどういうことか
 ・リスクを計測し活用するうえで必要となる7つの心構え
など、入門書とはいえ、骨太の内容となっています。

リスク管理を「安全性の確保」、すなわち、リスクを計測し、
体力を超えたリスクを取っていないか確認すること捉えてしまうと、
リスク管理はリスク管理部門の仕事という意識になってしまうのは
ある意味当然かもしれません。

本書では、「金融商品の仕入れ値と売り値をどうとらえるか」
という視点を示し、リスク管理が決してリスク管理部門に任せておけば
いいものではないことを示唆しています。

何のためのリスク管理なのかを踏まえれば、
「リスク管理はリスク管理部門の仕事」ではないし、
まして規制対応でもないはずです。

ということで、身内の出した本ではありますが、初心者のみならず、
金融にかかわるベテランにも有益な内容だと思いますので、
ご紹介させていただきました。



※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

※写真は大倉山梅林です。


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2014年02月01日

営業職員の給与引き上げ

 

安倍首相の賃上げ要請を受けた動きなのか、
生保営業職員の給与引き上げという動きがあるようです。

「日本生命保険は今年4月から、約5万人の営業職員の給与を
 引き上げる方針だ。契約獲得数に応じて上乗せする『歩合給』
 部分を対象とし、販売の主軸である営業職員の士気を高める狙い」
 (1/31日経)

「住友生命は約3万1000人いる営業職員のうち、新人を対象に
 基本給を引き上げる。仕事を始めた当初は歩合給が少ない人も
 目立つ。基本給を手厚くして人材の呼び込みと定着をはかる」
 (1/19日経)

「明治安田生命は8月をめどに全営業職員3万人を対象に基本給と
 比例給を合算した給与を従来比で月平均1万円以上引き上げることを
 検討」(1/21産経)

「富国生命は営業職員1万人のうち、主任以上の中核職員約4000人の
 基本給を引き上げる。戦力となっている中核職員の待遇を良くして、
 やる気を引き出す効果も見込む。歩合給の部分も、翌月の給与に
 反映しやすい仕組みに見直す」
 (1/19日経)

あくまで報道ベースですが、各社の方針に違いが見えて興味深いです。
 ・全職員の歩合給部分が対象(日本生命)
 ・中核職員の基本給が主な対象(富国生命)
 ・新人の基本給が対象(住友生命)
 ・全職員の給与(基本給&歩合給)が対象(明治安田生命)

基本給の引き上げを打ち出そうとしている会社は、
新人層をはじめ、育成期間にある職員に注力する作戦なのでしょう。

明治安田生命は2008年に固定給を引き上げる改革を実施し、
大手他社も育成期間を延ばし(=固定給負担が増加)、
いずれも契約継続率の改善に成功しています。

ただ、確かに育成重視、既契約重視で短期解約は減ったものの、
月払い契約の推移をみると、新契約の獲得は相当細っているようです。
そこで歩合給の給与配分を増やし、生産性の高いベテラン層を
刺激するという作戦を検討している会社があるのかもしれません。

ちなみに、保険代理店や、ライフプランナーと呼ばれる
男性中心の営業職員チャネルは基本的にフルコミッションです。
他方、銀行員や保険ショップの社員は固定給中心と聞きます。

大手生保が中長期的に営業職員チャネルをどうしたいのか、
まだ将来像が描けていないのかもしれません。


※いつものように個人的なコメントということでお願いします。

※会社の近くに「中銀カプセルタワー」という変わった建物があります。
 黒川紀章設計の集合住宅で、カプセルは着脱可能なのだとか。


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